2020年7月12日になごや哲学カフェ(通称:なごテツ)に参加してみました.前年より続くコロナ禍ということもあって,今回はオンラインアプリのzoomを用いて開催されました.
なごテツという存在は,Cafe Philo(カフェフィロ)という哲学カフェの総合サイトのようなところに訪れた際に知りました.
参加されていた人数は私を含めて13人でした.他にファシリテータとして1人同席されていました.
『悩み』とは・・・
私が参加した回の議題は,タイトルにもあるように,
悩みとは
でした.
どうですか?
当たり前のように使用している言葉ですが,一度立ち止まって考えてみると,その中身(意味)ってよく分かっていないように感じませんか.
いたってシンプルな議題ですが,シンプルが故に様々な議論が展開されました.
その内容を詳細にお伝えするには記事がとんでもなく長くなってしまいます(し,全てお伝えしてしまうのはもったいないという思いや読者のみなさまにも興味を持ってほしい)ので,要所をかいつまんでお伝えしたいと思います.
- 大小,深浅があるのでは?
- あり得るかも知れない程度の理想とのギャップによって生じるのでは?
- 贅沢なことでは?
- 無条件で愉快なことでは?
- 自身で対応できる範囲内でしか生じないのでは?
- 世間体の変遷や自身の気持ちの変化によっても変化するのでは?
- 笑いの視点(見方を変えること)で形勢逆転?
- etc…
その中で私が事前に自分なりに考えてきたことも投げかけてみました.
他者の存在があって初めて生じるものでは?
そう仮定すると,その①他者との直接的な相互関係がある一方で,②間接的に自身のみで生じる一方的な関係がある.
①の場合,居心地が良いのであれば悩みにはならないからどこかで居心地が悪い/良くないと感じている.
②の場合,自分の中でなにかしらのメリットあるいはデメリットを感じている.
だから①のケースでは,その居心地の悪さを自分だけで生み出すことはできないため,どうしても自然発生的に生じてしまう.
片や②のケースでは,それが中々自分の中で処理しきれない(離し難い)= 無意識のうちに心のどこかで離したくないと思っている.
それが悩みが「ある」,「尽きない」(①のケース)と悩みを「持つ」,「抱く」(②のケース)という表現の違いとして顕在化しているのではないかと考えました.
つまり,①のケースでは常に悪い(ネガティブな)悩みとして存在しますが,②のケースでは時に善い(ポジティブな)悩みとして自身に作用するのではないかということです.
例えばある人は,人の目が気になってしまい人前ではいつも緊張してしまうという悩みを抱えていたとします.
しかし,その悩みはその人にとってプラスに作用しているという捉え方ができると思うのです.
その人がプレゼンテーションをすることになっているとして,
人の目が気になるのであれば,自分を良く見せようとしますからスライド資料には細心の注意を払って,結果的に聴衆にとって見やすいスライド資料になります.
緊張してしまうのであれば,事前に発表練習を積むなどして準備を済ませておくはずです.それによって発表の際には僅かではあっても心の余裕が生まれ,さらには発表資料の精錬にもつながります.
このように,
というのが私なりの悩みに対する解釈です.
このような構成で話して,他の参加者の方が質問だったり持論を展開していくという流れで13時から15時まで.
あっという間の時間でした.
その後にも雑談時間と題してお話を続けていると,あっという間に時計の針は17時を指しており,当日はその辺りでお開きとなりました.
最後に感想
今回哲学カフェというものに初めて参加してみました.
オンライン上ではありますが,場の雰囲気はもちろん,参加者の方々が持っている様々な「悩み」に対する観点を知る良い機会でした.
(一部議論が白熱することもありましたが,総じて穏やかに粛々と行われていましたので良かったとしましょう)
みなさん色んな経歴をお持ちで,日頃の出来事や身の回りで起きている些細なことに疑問を投げかけているような,,,これこそ各自で「哲学している」というような方々でした.
ちなみに・・・経歴は正式に紹介していたわけではなく,議論の際に少し分かった程度です.そういう初対面の人達と一緒に議論するということがとても新鮮でした.
本来であれば翌週(7/19/2020)に対面式で行われる予定だった神戸哲学カフェにも参加するつもりでいましたが,止む無く中止となってしまいました.残念...
また機会を見つけて参加してみたいと思います.
読者のみなさまも一度ぜひご参加を検討してみてはいかがでしょうか?
(哲学カフェのイベント日程はこちら(公式サイト)からご覧になれます.)
またお会いできることを楽しみにしております.
それでは.
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